2019年11月



ディミトリ「文化祭?」

ドゥドゥー「はい。学園祭の別名です。」

シルヴァン「つまり……お客さんとして女の子達がいっぱいわんさか来るってことか! こいつは楽しみだぜ!」

イングリット「来る訳ないでしょ、レア様の護衛があるのだから」

フェリクス「部外者を下手に入れて首を取られたらたまった物じゃないことぐらいわかるだろ低能」

シルヴァン「死のう……」

ディミトリ「な、何人かはチケットで入場出来るらしいぞ! げ、元気出せ!;」ボゴォ! 

フェリクス「今明らかに肩を叩いた時にする音じゃないなにかの異音が聞こえた気がしたが」

シルヴァン「Σぐぉぉぉおおおおおおおお!!!; 折れたッ!!; 確実に鎖骨遠位端が骨折して鎖骨下筋も著しい損傷を負ったぁぁあああああああああ!!!;」ゴロンゴロン 

イングリット「流石ゴリラね」

ディミトリ「死のう……」



〜〜〜



ディミトリ「————というわけで。我々のクラスの出し物も決めなくてはならないらしい」

ドゥドゥー「書記は俺が努めます」

アネット「つまり、ペスのちんち————もご」

メルセデス「はーい、ココアデー☆」スッ

ドゥドゥー「俺は藤原書記ではない」

シルヴァン「通じたのかよ」 

アッシュ「まだ他のクラスは出していないそうで、早いもの勝ちだそうです」 

ディミトリ「そうか。……ふっ、エーデルガルトに勝った、か。」フワッ 

フェリクス「そんな錦糸卵みたいな髪かき上げなくていいからさっさと決めろ猪」 

ディミトリ「死のう……」 

アネット「うちの級長、やっぱりメンタル弱すぎでしょ。」

ディミトリ「予算もある程度決まっているが、わりと自由に出来るそうだ。流石私立だな。」ペラッ

イングリット「えっ、私立?」

アネット「はいはーい! メイド喫茶がいいと思いまーす!」 

シルヴァン「おっ、それいい!」 

フェリクス「……で、誰が料理を作るんだ?」 


 「「「…………。」」」


アッシュ「えっ、ぼくぅ?」

ディミトリ「はあ・・・」

ドゥドゥー「殿下?」

ディミトリ「なるほど、喫茶店か。利益が見込める……、他には何かないだろうか? あれば自由に言ってくれ」

メルセデス「執事喫茶なんてどうかしら〜?」

アネット「ははっ、メーチェってばあたしの真似しか出来ないの? 主体性がないと誰も信用してくれなくなるよ?」

メルセデス「あらあらアンってば、何を勘違いしているのかしら? 私が先に言おうとしたら勝手に身を乗り出して言ったんじゃない。」


 「「…………。」」


ディミトリ「ふたりは仲悪いのか?」

ドゥドゥー「……一応、書いておきます」

シルヴァン「イングリットは何かねぇのか? 女子ふたりは言ったぞ」

イングリット「なにその『あいつらはやったんだからお前もやれ』っていう同調圧力。まるで日本ね」

シルヴァン「えっ、日本?;」

アッシュ「殿下は何かないんですか?」

ディミトリ「えっ。……そうだな……俺は劇が良いと思ったな。」フッ 


 「「「はい、じゃあ劇で決定ー。お疲れさまでしたー。」」」パンッ


ディミトリ「ドゥドゥー。もしかして俺は皆に嫌われているのだろうか?」

ドゥドゥー「はい」

ディミトリ「えっ」

ドゥドゥー「あっ、すみません。今ファイナルファンタジークリスタルクロニクルエコーズオブタイムをやっていたので。」

ディミトリ「色々言ってやりたいことはエーデルガルトのほくろの数ほどあるがとりあえず。ここはファイアーエムブレムだろ。」

フェリクス「なんでほくろの数とか知ってるんだ」



〜〜〜



ディミトリ「して、劇の演目だが……」

アネット「殿下が主役でしょ?」

ドゥドゥー「はい」


 「「「帰るわ」」」ガタッ


ディミトリ「皆どれだけ主役になりたいんだよ」

ドゥドゥー「……誰しもが、自分の人生という名の舞台の主役ですから。」

イングリット「何賢そうなこと言っているの、ダスカー人のくせに」

シルヴァン「うわキッツー、ポケモンのリーリエみたいな見た目してるくせに」

イングリット「あ?」

シルヴァン「考えてみたら兄もいるもんな、俺たちもだけど。」

アネット「あーあ、誰かサンムーンのトレスしてくれないかなー」

メーチェ「アン?」

アッシュ「殿下が主役……で、劇と言えば……」


 「「「宇宙戦艦ティラミスだ」」」

 「おいやめろ」


ディミトリ「というか、今さりげなくドゥドゥーも混ざっていただろ?」

ドゥドゥー「お恥ずかしながら」ポッ

ディミトリ「頬を染めるな、気色の悪い」

ドゥドゥー「死のう……」

シルヴァン「じゃあ兄役と艦長娘役にエコーズからルカとクレアを引っ張ってくるんだな?」

フェリクス「無理だろ、いろんな意味で」

イングリット「……台本は誰が作るの?」

アネット「それはもちろんメーチェが!」

メルセデス「は?」

アネット「元があるから簡単でしょ?」

メルセデス「まあ……そうね。くらげバンチで無料で読めるし……」スッスッ

ディミトリ「えっ、もう宇宙戦艦ティラミスの劇で決定なのか? 主役の俺の意見は?」


 「「「主役を貰ったんだから黙ってろ」」」

 「はい」



〜〜〜



レア「一番出すのが早かったルーヴェンクラッセの様子を見に参りましょう」

ツィリル「確か……演劇って書いてありましたね」

カトリーヌ「結構経費デカいなと思ったけど、いったいどれほどのクオリティだと言うんだろうねぇ?」


—ガラッ


ディミトリ「い、陰毛……!」

ディミトリ「ちょっと待てメルセデスベンツ、略してメルセデス。本当にこんなこと書いてあったのか? そして石川はそれを本当に読み上げたのか?」

メルセデス「※本当に書いてあり、本当に読み上げました。」

アネット「ディミトリさぁん、まだそれは軽いほうですよぅ」

ディミトリ「パッカーことアッネー……」

アネット「他、全裸になって白米をあちこち乗せて食べるっていうシーンがあるから」

ディミトリ「おいメルセデス。本当にそれをやり、かつ学園祭でやるつもりか?」

メルセデス「※本当にやっており、文化祭でも披露するつもりです。」

ディミトリ「おい、なあおい」

イングリット「……つまり、私が乗っている機体にアレこと殿下が乗って全体を嗅ぎまわる、と」

シルヴァン「らしいな、ハハッ」

イングリット「ちょっと大動脈解離起こしなさい」

シルヴァン「Σキャメルクラッチはやめろ、やめてくれェェエエ!!;」バキバキ


—ピシャンッ


ツィリル「……あの……。……今、見間違いじゃなければ……なんか……巨大ガ●ダムみたいなものが……」

カトリーヌ「落ち着け、夢だ。これは夢なんだ。夢を見るのをやめなければティーダは消えない。」ガシッ

ツィリル「カトリーヌさん、落ちついて」

レア「……いいですか。……私たちは何も、見なかった……良いですね?」


 「「イエスマム」」



〜〜〜



 = 文化祭当日 =


エーデルガルト「あとで細かなミスをチマチマと指摘してストレスで胃に穴を開けるわよ。ヒューベルト、キチンと録画しておきなさい」

ヒューベルト「は。各視点に8カメ程設置いたしました。」



カスパル「おっ、ポップコーンもあんのか! へへっ、ひとつもーらい!」ヒョイパク 

リンハルト「……ひとつどころかひとづかみでいったね。」

カスパル「…………? なんだ、この味……?; キャベツ太郎?」

リンハルト「『串カツ味』だってさ」

カスパル「おい待てここ日本じゃないだろ」



ペトラ「この味、私、好む。好みます。」チュウチュウ

ベルナデッタ「……うえぇ歯磨き粉の味がするっ! あたしこれダメだッ!!;」ペッペッ 

ドロテア「チョコミン党……」

フェルディナント「ここでもパロディをするのか……;」

ベルナデッタ「えっ?」



クロード「へぇー……『宇宙戦艦ルーヴェン』かー……」

リシテア「……この、ポップコーン……甘くないですね……;」

ヒルダ「そりゃあ『串カツ味』という名のソース味だし」パクパク

クロード「えっ、ソース? ポップコーンにソース?」

ヒルダ「意外とあうよ! クロードくんも食べてみなよ!」スッ

クロード「……あっ、うまい」

クロード「…………。」サラサラ

ヒルダ「あっ、クロードくんが『思いついたことMEMO〜イタズラ編〜』に書き出した」

リシテア「なんですかそのメモは」



イグナーツ「……えっと……演目は……あっ」

レオニー「なんだ、イキリ眼鏡ことイグナーツ」

イグナーツ「レオニーさんはボクのこと嫌いなんですか?; ……って、ボクってそんなにイキってなんて……」メガネクイッ 

レオニー「某掲示板にてマリアンヌに対してイキってるって書いてあったからさ」

イグナーツ「なんですか、それ……名誉毀損じゃないですか!」

マリアンヌ「席……後ろの端の方がいい……」スッ…

イグナーツ「ねぇマリアンヌさん! 演目の宇宙戦艦ルーヴェンの元ネタって知っていますか? えっ、知らない? ははっ駄目ですねぇマリアンヌさんは。宇宙戦艦ティラミスという、クラゲバンチ連載中のSFギャグ漫画で————」

レオニー「なんだこいつ」

マリアンヌ「……競走馬?」

ラファエル「『イグナーツ』 2016年5月4日生まれ 牡3鹿毛 父ディープインパクト 母ラフアウェイを持つ競走馬」

マリアンヌ「馬……イグナーツさんは、馬……!」

レオニー「ラファエルどうしちまったんだ?」

イグナーツ「とりあえず、皆さんはボクのことが嫌いというわけですね?」 


 「「「はい」」」 

 「おい、なあおい」


レア「あぁっ、お母様っ! こんなところにいらっしゃったのですね、あぁ、お母様……っ!///」スリスリ

ベレス「…………。」

ツィリル「レア様……;」ヒキー

カトリーヌ「……あれ、シャミアは?」

ベレス「…………。」スッ…

カトリーヌ「————えっ、舞台だって?;」


—ビーーーーーーーーーーーー!!! 


『これより、青獅子による【宇宙戦艦ルーヴェン】の上映が始まります』 


 「「「(ま、マヌエラ先生だ……。この声はどう聴いてもマヌエラ先生だ……)」」」 


ディミトリ「っ、あ、あー! やはりコックピットは俺の聖域だなー気が安らぐー(棒読み)」

シルヴァン「……棒読みだぞ」ボソッ

ディミトリ「し、仕方がないだろ!; 台本書き換えたとかでさっき渡されたばかりなんだぞ!?;」


 「「「おい、真面目に劇しろよ」」」 

 「あ、はい」


ディミトリ「えー……つまようじで操縦パネルに詰まったポテチのカスや手垢を取り除いておくか……」カリカリ…


—バキャッ!(つまようじが真っ二つに折れた音)


ディミトリ「あっ……」



フェリクス「ダメだ、あの筋肉馬鹿……;」ハァー…

メルセデス「こんなこともあろうかと100本入りで買っておいて良かったわ〜」

アネット「もう97本目だけどね」



ディミトリ「……ん?」

ディミトリ「バルカンの発射トリガーに……陰毛が」


 「「「(えぇ……。)」」」


ディミトリ「最近バルカンの止まりが悪いと思っていたらこれが引っかかっていたのか……」

ディミトリ「なんでこんなところに陰毛が……まぁいい、捨てておくか」

???『待て待て!』

ディミトリ「……えっ?」

ディミトリ「……シルヴァン……?;」

???『Σいや、そこは陰毛だろ!?; って、俺に何言わせるんだよこのゴリラが!!』

ディミトリ「ドゥドゥー、音響の近くにいるだろう? そのパプリカをトマトにして構わない」

???『ちょっ、あ、あはは……ドゥドゥーさ〜ん……その拷問器具、おしゃれっすね〜……; じゃ、俺はこれで……』

???『————ΣeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeERUKETEMAY!!!;』

ディミトリ「よくやった、ドゥドゥー。……さよならだ、陰毛……」


「「「(なにこの劇……。いったいなんでこんなもの観せられているんだろう……。)」」」



〜〜〜



ディミトリ「でもまさかハイロードの核融合エンジンが止まってしまうなんて……;」

ディミトリ「……いや、それももうどうでもいい」スッ…

ディミトリ「問題はこの大量の白米を……」チラッ


—どどらぁ・・・(大量に積まれた非常食用白米パック)


ディミトリ「いいかげん何か……ごはんのおかずになるようなものが欲しい……」

ディミトリ「…………。」


 『なんとなくの思いつきだったが————いつも使っている武器の手持ち部分にご飯をもって食べてみることにした』


ディミトリ「…………。」


 『なんとなくの思いつきだったが————いつも使っている武器の手持ち部分にご飯をもって食べてみることにした』


ディミトリ「…………;。」


 『なんとなくの思いつきだったが————いつも使っている武器の手持ち部分にご飯をもって食べてみ


ディミトリ「Σいや、俺には出来ないッ!!; そんな不衛生な真似とか、無理だッッ!!!;」


 『でも味覚が壊れてしまっているのでしょう? なら良いんじゃないの?』


ディミトリ「それとこれとは話が違いますから(憤怒)」



アネット「……ちぇーっ、全裸ご飯は無しかー。あーあ、一番視聴率稼げそうだったのになー」

メルセデス「こーら、アン。そんな全裸ご飯とか、もう少し言葉をマイルドにしなさい?」

アネット「女体————男体盛り?」

メルセデス「合格」

フェリクス「どこがだ」

アネット「どこ……? ————どこどこどーん!」パァー

フェリクス「————ッ、ブファッ!!www;」

メルセデス「なにこの人」

アネット「ねー?」



ディミトリ「……ハァ……; やっと、自分の部屋に帰ってこられたぞ……」


—ウィーン


アネット「……やっぱオラフはピ●ールがハマってると思うんだよなー」ゴロゴロ

ディミトリ「(俺のアナ雪のDVD勝手に観てるし……。待て、なんでアナ雪? 原作ではスノボじゃなかったか……?;)」

ディミトリ「……お、おい」

アネット「うわっ! ビックリした〜!;」

アネット「…………。」

アネット「あぁっ、ディミトリ=アレクサンドル=ブレーダッド少尉ですねぇ〜!」

ディミトリ「……なんか、少尉って殿下よりも格下な感じするな……;」

アネット「実際ここでの扱いもそんな感じだし」

ディミトリ「えっ?」

イングリット「あら、帰ってこられたのね」

ディミトリ「イングリット中尉……」

シルヴァン「ははっ、流石優等生だ」

ディミトリ「シルヴァン、お前生きていたんだな。」

シルヴァン「カジュアルの世界だからな。」

メルセデス「この子ねぇ、新しく入ってきたアシストポットのAFD2-FEって言うのよ?」

アネット「アッネーと呼んでください! よろしくお願いしまっす!」バッ!


—ごろごろ・・・(懐から落ちてきた肉野菜が転がる音)


アネット「あぁっ、いけない……! どこどこどーん!」ポフポフ

メルセデス「もう……、そこはどんぶらこどんぶらこ、でしょう?」クスクス

イングリット「アッネーはドジなのですね」

シルヴァン「そうだ、まだアッネーの歓迎会してなかったな。行くとするか!」


—わいわい! 


ディミトリ「…………。」



ディミトリ「……あれ、あそこにいるのはアネット————アッネー……?」

ディミトリ「こんなところで何してるんだ?」

アネット「……あぁ、なんだアンタか。何って……見たらわかるでしょ? 白い粉吸ってるんですよ、さっきアナ雪観てたでしょう?」スーハー

ディミトリ「おいちょっと幕降ろせ」



アネット「……あぁ、なんだアンタか。何って……見たらわかるでしょ? 電子タバコ吸ってるんですよ」プハァー

ディミトリ「おい未成年」

アネット「(……大丈夫、これ、ただの水蒸気の電子タバコだから)」ヒソッ

ディミトリ「(え、あ、あぁ……?;)」

アネット「それにしてもディミトリさん……この学級、疲れません?」

ディミトリ「えっ」

アネット「ドゥドゥーはんほぉって声優前作から使いまわしだし、メーチェ……メルセデスはシルヴァンだの弟だのと絡ませてSNSでキャッキャされて……」

ディミトリ「……ん、こんな台詞台本にあったか……?;」

アネット「あたしは可愛さで売ってるんで。あいつらこうやって【どこどこどーん】って言っていれば喜ぶしぃwww 馬鹿だよねぇwww」ケラケラ

メルセデス「はーいココアデー☆」ドスッ! ズルズル…

ディミトリ「……きれいに入ったな……;」



ジェラルト「久しぶりだな。フェリクス、ディミトリ……」キィ…

フェリクス「父上……」

ディミトリ「父さん……」

ジェラルト「……ついてこい。研究所を案内しよう」

ドゥドゥー「ドクタージェラルト……」スッ

ジェラルト「どうしたドゥドゥー」

ジェラルト「フン…また政府の無能どもからのバカのひとつ覚えの催促か……」


 『登録が完了いたしました。ご入会ありがとうございました。有料アダルトサイトへ正規の手段を得て登録されましたので料金が発生しております。—¥540,000』


ジェラルト「…………っ;。」ガタガタガタ

ドゥドゥー「ドクタージェラルト……?」

ジェラルト「……はっ……ハァッ……」ブルブル

ディミトリ「……父さん?」


—ズシャァァアアア!(ジェラルトが滑っていく音)


ディミトリ「Σ父さん!!;」

ジェラルト「だ……大丈夫だ……;」グッ…

ドゥドゥー「ドクタージェラルト……」スッ

ジェラルト「今度はなんだ……ドゥドゥー」

ジェラルト「なんやこれ……?」


 『42歳未亡人です。亡くなった主人から20億の相続をしたので生活には困っておりませんが、毎日寂しいです。私の心のスキマを埋めてくれる殿方は以下のリンクをクリックしてください。 http://mboujin.menbers/user×××××.jp/』


ジェラルト「ほぉーん……ほんな寂しいなら 相手したるわ」ピッ! 


 『登録が完了いたしました。ご入会ありがとうございました。有料アダルトサイトへ正規の手段を得て登録されましたので料金が発生しております。—¥540,000』


ジェラルト「Σまたかっ!!!;」



〜〜〜



ベレス「…………。」

レア「あぁ、お母様……。一応の父親があんな失態を晒した為に、そのようなメッセ顔を……!」

レア「……とりあえず、撮影しておきましょう」カシャー

ツィリル「レア様」

カトリーヌ「いやぁ〜、まさかアンタがあんなことを……プハッ! 駄目だ、思い出したら笑いがまたッ!!www」アハーッハッハッハ!

シャミア「……好きでやった訳じゃない」フイッ

カトリーヌ「————で、普段からああやって鼻くそ食べたり脇の下擦って嗅いだりしてんの???」

シャミア「それは————想像に任せようか」フッ

カトリーヌ「つまりは肯定だと受け取ったからな。」

アッシュ「お疲れ様でした、殿下! はい、タオルです!」サッ

ディミトリ「あ、あぁ……ありがとう……。……アッシュのロメオも良かったぞ?」

アッシュ「ヘヘッ、そうですか……? 『歯磨き粉の味だ! 僕これダメだ!!』……なんて」

ディミトリ「白井を超えたな……」ボソッ

ドゥドゥー「ドクターディミトリ……」

ディミトリ「なんだ、ドゥドゥー?」

エーデルガルト「アハーッハッハッハッ!!! あなたの大量の痴態、ばっちり録画しておいたわよッッ!!!」ババーン! 

ヒューベルト「8カメ分です」

ディミトリ「……エーデルガルト、か……。」

ディミトリ「…………。」

ディミトリ「……ククッ。そうか、録画していたのか」

エーデルガルト「えぇ、そうよ! どのシーンも欠けることなくね!!」

ヒューベルト「撮影したのは私ですがね」

エーデルガルト「黙れ」

ヒューベルト「仰せのままに」

ディミトリ「そうか。————先程の、先生の……父上を『父さん』と呼んだところも、か……」フッ…

エーデルガルト「————ッ!!!」

エーデルガルト「ヒューベルト! その忌々しいテープを切って切って焼き払ってしまいなさい!!!」バッ!!

ヒューベルト「えっ」

エーデルガルト「あ?」

ヒューベルト「仰せのままに」

クロード「おーおー、先生は相も変わらず人気だこってー」

クロード「…………。」サラサラ

ディミトリ「何を書いているクロード?」

クロード「『今度からはジェラルトを【親父ー(笑)】って呼ぶ ※茶目っ気たっぷりで』ってメモし 


 「こうそくいどう!!!」

 「逃がすか、DDラリアット!!!」










END… 









ティラミス、本当に面白いんですよ。

まさかのURLが踏めるようになっていたので修正。適当にそれっぽく入れただけだったのに…。





ドロテア「とうとうこの季節がやってきたわね!」ダンッ!

カスパル「待ってたぜ、この時をよぉぉ!」

エーデルガルト「……なんだったかしら?」

ヒューベルト「文化祭、ですな。愚息共の労働に対する侮辱を籠めた学祭です、出なくてもよろしいかと」

エーデルガルト「それもそうね。」

フェルディナント「なに!? 出ないというのか!? 級長のキミが!?;」

リンハルト「別にいいんじゃない? 強制って訳じゃないんだし……」フワァ…

レア「誠に残念ながら、本年度から全員が強制参加となります。」ガラッ!

エーデルガルト「ヒューベルト!」バッ!

ヒューベルト「ディストーション」

レア「遅い」スッ

ヒューベルト「なっ……、この私のディストーションをかわすとは……」

エーデルガルト「ヒューベルト、あなたクビだわ。」

ヒューベルト「相も変わらず厳格な方ですね、エーデルガルト様は……」

レア「学園内での争いは一切禁止と生徒手帳にも書いてあります。……今回は二人とも、反省文50枚で許しましょう。次はない」

ヒューベルト「エーデルガルト様もだそうです」

エーデルガルト「断固拒否するわ」

レア「ならば、貴方の部屋に聖墓より仕入れました子ネズミを527匹ほど放ちますがよろしいですね?」

エーデルガルト「くっ……! ……今は我慢……! 5年後よ、エーデルガルト……!」ギリッ!

レア「よろしい。……では、期日までに出し物について話し合い提出してくださいね」ガラッ


—ピシャンッ!


エーデルガルト「ヒューベルト。次よ、次こそはあの忌まわしき竜をひっ捕らえるわ」

ヒューベルト「エーデルガルト様の仰せのままに」

ドロテア「さっ、何を出すか決めましょ♪ 机くっつけてー」

カスパル「俺、闘技場がいいなー!」

ペトラ「鍛錬? 祭りでも、鍛錬をする、行うのですか?」

リンハルト「キミはただ勝負がしたいだけでしょ?; ……僕は楽が出来ればそれで」

フェルディナント「エーデルガルトと決着がつけられるのか! ならば私もそれで構わない!」

ベルナデッタ「べ、ベルはあの、人があまりこないやつで……っ!;」

エーデルガルト「どうしたらいいかしら、ヒューベルト」

ヒューベルト「そんなこと言われましても、私、高身長ですし……」

エーデルガルト「ヒューベルト。明日からあなたの席はないから。」

ドロテア「グリットちゃんから聞いたんだけど、青獅子は劇をやるらしいの。集客が最も多かったクラスには賞金と記念品が貰えるんだって。ここは優勝狙ってアニメ漫画定番の“メイドカフェ”なんてどうかしら?」

エーデルガルト「採用」

カスパル「っかー! マジかよー! まっ、別にいいけどさ!」

フェルディナント「キミの懐の大きさには感服するよ。」

リンハルト「ここで“懐”を“××”にすると面白いことになるってハンネマン先生が言ってたよ」

カスパル「マジかよ! ハンネマン先生最低だな!」

ドロテア「ハンネマン先生の風評被害が止まらないわね……」

ベルナデッタ「ひぇぇえええ!?; い、嫌だぁぁぁぁああ!!;」

エーデルガルト「ジュウジュウベルコース」

ベルナデッタ「さー、紙にさっさと書いちゃいましょー楽しみですねー」

ヒューベルト「……紙(髪)、だけに……か……フフッwww」

ベルナデッタ「クソほどつまらないですね」

ヒューベルト「これは手厳しい」

ペトラ「メイド? 冥土、ですか。すなわち、全員死ねと申した、申すのですか?」

エーデルガルト「わしにしねというんだな?」

ペトラ「えっ?」

エーデルガルト「そっちの冥土じゃないわ。このメイドは小間使いの方よ」

ペトラ「なるほど! なら、ドロテアが似合った、似合いますね」

ドロテア「それはどういう意味かしら、ペトラちゃん?」ギリギリ

ペトラ「ドロテア、首にロープ、ダメゼッタイですッ!!!;」バンバン

リンハルト「で、女性陣は良いとして男性陣はどうするの? セバスチャンにでもなるの?」

カスパル「今話題の執事カフェってやつだな! ————おかえりなさいませ、お嬢さま(イケボ)」スッ…

リンハルト「なんでキミがそんなこと知ってるの?」

カスパル「部屋の額縁の写真をグレートピレニーズからビションフリーゼに変えたばっかだからな」

リンハルト「ごめん、キミの話に理解が追い付かないから今後問いかけないようにするよ」

エーデルガルト「全員、メイド服着用よ。」

ヒューベルト「これは暴君の姫君ですな」

エーデルガルト「何か言ったかしらヒューベルト」

ヒューベルト「昨今のLGBTやジェンダー差別に配慮した素晴らしい案ですな。流石我が当主」

エーデルガルト「そうでしょう、もっと褒めなさい」フフン

カスパル「ひゃっあー……; 俺らもスカートはくのかー……マジかよー……;」

リンハルト「……まぁ……流石に怖いですし、腹を括りますけど……」

ドロテア「そっか、魔道士系は男性もスカート(?)だからリンくんは抵抗ないのね」

エーデルガルト「ちなみに丈は膝上35cmよ」

リンハルト「丈、短すぎるでしょ」

エーデルガルト「仕方がないじゃない、師の丈もそれくらいなんだもの。」

ドロテア「先生、好きすぎるでしょ」

フェルディナント「目を覚ませエーデルガルト」

エーデルガルト「黙りなさい、将来禿げ肥満確定の家名廃業貴族」

フェルディナント「死のう……」



〜〜〜



カスパル「やっぱドロテアは似合うな。本職の人みたいだ」

ドロテア「あらありがと♪ おねえちゃんって呼んでもいいのよ? ……カスパルちゃん……?」クイッ

カスパル「や……やめて、おねえさま……///」モジ

リンハルト「凄いねキミは。もう順応してる。」

カスパル「特性は『てきおうりょく』だからな!」

ドロテア「うーん……カスパルくんはイーブイよりもコリンクの方がきっと似合うわよ。同系色だし」

フェルディナント「エーデルガルト、ひとついいか?」

エーデルガルト「私のこととその衣装のこと以外なら聞いても良いわ」

フェルディナント「————くッ!;(泣)」ダッ!

ヒューベルト「おやおや。大の男が下着を露出しながら走り去っていきましたよ。」

エーデルガルト「……サイズが……サイズが無かったのよ、アレしか……ッ」

ヒューベルト「くっくっくっ……!」クスクス

エーデルガルト「……ぷっ、ふふっ、っ……つっ……!」プルプル

ベルナデッタ「なんであたしはこんな闇の級長がいるクラスに入っちゃったんだろうなぁ」

エーデルガルト「ねぇベルナデッタ。……鈴カステラの鈴とベルナデッタのベルって同じような言葉じゃない?」

ベルナデッタ「ここはあたしの選択肢で物語が大きく変わる予感がする」

ヒューベルト「そうですな。これは……あなたの物語、ですからな。」

エーデルガルト「ヒューベルト、あなた何を言っているの?」

ペトラ「リンハルト、服、つんのめってます?」

リンハルト「まあ……細身ではあるけど身長はあるからね。ウエストの位置がここまで来ちゃってるし……」

エーデルガルト「リンハルト、身長のことを言ったわね? 明日、あなたの寮部屋にキヌガサタケが生えると予言してあげるわ」

リンハルト「あの人地獄耳過ぎるでしょ」



〜〜〜



エーデルガルト「私は優しいから、5000万歩譲って男性用にロングスカートのメイド服を用意したわ」

ドロテア「エーデルちゃんも高橋邦子知ってるのね……」

カスパル「なあエーデルガルト」

エーデルガルト「何? カステラ」

カスパル「えっ?」

エーデルガルト「何? カスパル」

カスパル「俺のは?」

エーデルガルト「? 着ているじゃない」

カスパル「いや、丈ッ! 丈ぇーーーーーッ!;」

ドロテア「いいじゃない、似合ってるし。————背丈とサイズも丁度いいみたいだし♪」

ベルナデッタ「レディースのMサイズですけどね」

カスパル「死のう……」

ペトラ「脚の毛、剃り落ちる、落としますか?」チャキッ

カスパル「なあ、本当にどこまで本格的にするつもりなんだ?;」

エーデルガルト「そうね……。……本年度ミススクールオブクイーンで優勝を狙えるくらいには」

カスパル「本格的過ぎるだろ」



レア「さて、次はアドラークラッセですね」カツン

セテス「『メイドカフェ』? なんだ、それは……」

フレン「それはですね、女性の方々が小間使いの恰好をして殿方へお料理をもてなすことですのよ? 何度も通いつめるとツーショットチェキや萌え萌えじゃんけんをしてくれるのだとか」

セテス「フレン。後でちょっと話がある。」


—ガラッ


レア「こんにちは。準備は出来ましたか?」

エーデルガルト「————くらいなさいッ!」シュッ!

レア「フッ! ……小柄、などと……次は斬魔刀を試すことですね。まあ無理でしょうが。」カランカラン

エーデルガルト「くっ……! ここは駄犬こと、ヒューベルトを行かせるべきだったか……!;」ガクンッ

ヒューベルト「−1になりますがね」

ドロテア「この人達はどこまで昨今のものに影響されているのかしらね?」

フェルディナント「知っているかい? FFXは2001年に発売されたから昨今と呼べるのかは疑わしいと言うことを。」

リンハルト「うわっ……もう18年も前なのかー……どうりで僕たちも大人になった訳だよ。」

カスパル「お前ら何言ってんの?」

フレン「ま! ま! みなさん、メイド服なのですね!?」キラキラ

フェルディナント「フレン、何か言ってやってくれないか?」

フレン「お揃いの仲良しさんみたいでとってもいいですわね! お似合いですことよ?」


 「「「マジかよ」」」



〜〜〜



 =文化祭当日=


ディミトリ「……本当に、エル————エーデルガルトがメイドをしているのか……?」パラッ

ドゥドゥー「は。視察に放った軍勢7名が同じことを申しておりました。」

ディミトリ「そこまでしたのか」

ドゥドゥー「150名ほど放ったのですが、戻って来たのはその7名だけです。」

ディミトリ「怖すぎるだろ、あのふたり。」

エーデルガルト「誰が現代社会のヒットラーですって……?」ギリギリ

ディミトリ「ぎ、ギブギブ……;」

ヒューベルト「おやおや、力成長率No.1加減出来ず物を破壊、刺されようと不死のゴリラと呼ばれる貴方がその程度ですか?」

ドゥドゥー「ディミトリ殿下の死亡率の高さを知らないというのか?」

ディミトリ「ドゥドゥー?」

ディミトリ「……しかし、よく考えてみたら過去にメイド服を着ていたな。」

エーデルガルト「加隈なんて知らないーラ」

ヒューベルト「エーデルガルト様……」

エーデルガルト「お黙り小西」

ドゥドゥー「…………。」

ディミトリ「あれ、俺だけか? FE初参加は」

エーデルガルト「いいから早く注文————しなくていいわ、帰りなさい。今すぐ荷物まとめて国に帰りなさい。」

ディミトリ「入店お断りとは、いや入店していると言えるのかすら怪しいが、そういうわけにはいかない。————ドゥドゥー」

ドゥドゥー「はい。指示通り小型盗撮カメラは服、靴、ペン、袖口他多数に搭載してあります。」

ディミトリ「うん、いや、おい、ちょっと待て。なに勝手に言って

エーデルガルト「あいつを壊しなさい」

ヒューベルト「生体の方ですね?」


 「真空飛び膝蹴りぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

 「eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeERUKETEMAY!!!」



ドロテア「何をやっているのかしら、エーデルちゃん達。入口のところで、他のお客さんが入店出来ないじゃない。」

ペトラ「これは、仕事。すなわち、ワークです。賞与が発生した、するのですからしっかりと労働する、すべきです。」

ドロテア「意外としっかりしているのね、ペトラちゃん。」

カスパル「俺たちに給料が出ているとは言い難いがな」

ドロテア「カスパルちゃん」

カスパル「わ、わたしたちに……お給料が出ているとは言い難いですわ、おねえさま……///」モジ…

ドロテア「合格よ」

ペトラ「ドロテア……」


—カララン♪


シルヴァン「ぱっぴー☆ ドロテアちゃん、ご招待どうも〜♪ 早速来ちゃいましたよーっと」

ドロテア「あら、いらっしゃいま————じゃなかった。おかえりなさいませ、ご主人様」タッ

シルヴァン「なにこれ娼婦館?」

フェリクス「馬鹿かお前は」

イングリット「ドロテア、招待ありがとうございます」

ドロテア「いいのよグリットちゃん。来てくれてうれしいわ」

シルヴァン「っかー! やっぱりドロテアちゃんが一番似合うしかわいいよー!」

ドロテア「それは貴族ではない落ちぶれのみすぼらしい小間使いがやはり似合う、と……?」ギリギリ

シルヴァン「ぎ、ギブギブ……; 釣り糸はマジでちょんぱしちゃうんで……;」

ドロテア「……メニュー全制覇とは言わず、3周分くらい注文していってくれたら嬉しいですね〜」パッ

シルヴァン「ハハハ。パパ、3周と言わず18周分くらい注文しちゃうぞー!」

ドロテア「きゃっお兄さん素敵〜/// ————3名様入りまーす」ガシッ!

シルヴァン「おっと、腕挟みとか大胆じゃ————いややめないでくださいお願いします」

イングリット「シルヴァン……」

フェリクス「あの悪女だと無い金まで搾り取られるぞ」

ドロテア「誰が悪女ですって……?」ギリギリ

フェリクス「Σぐぇッ!?; カジキマグロ釣り用テグスだと!?; 太い、食い込むッ! 首があり得ない伸縮性を披露している!!;」

イングリット「馬鹿ね、ドロテアはアドラークラッセで2番目に怖いのよ」

カスパル「ご、ご予約の3名様がご着席です! お、おかえりなさいませ、ご主人様っ!」

シルヴァン「おっ、キミかわいいね。着席じゃなくて着床しない?」

フェリクス「(うわ。」

イングリット「(うわ。」

ドロテア「(うわ。」

カスパル「Σうわ、キモッ!?;」ゾワッ!

シルヴァン「……あれ……もしかして、男だったり……?;」

ドロテア「グリットちゃん、この人もしかしてバのつく人?」

イングリット「昔、おばあさんに愛を説いたり男性にも愛を説いたりしていたわね」

シルヴァン「Σやめろ!!! 白昼堂々俺の黒歴史を暴露するなぁッ!!!///;」

カスパル「ど、ドロテア……; お、わ、わたし、裏方に回っても……いいか、しら……?」

ドロテア「ダメよ、ちゃんと奉仕しなさい」

カスパル「これは手厳しい」

シルヴァン「……あり、だな……」ボソッ

フェリクス「えぇ……」

イングリット「えぇ……」

シルヴァン「LINK交換しようよ。あ、エフスタやってる? 肌白くて綺麗だね」

カスパル「なあドロテア、こいつ一発ぶん殴っていいか?」

ドロテア「我慢しなさい」

イングリット「シルヴァン」

シルヴァン「背も小さくて華奢でとても素敵だ、キミみたいな可愛い子今まで見たことないよ」

ドロテア「やってヨシ」

カスパル「っしゃおらぁ!」

フェリクス「……やっぱり結構するな……」パラ…

イングリット「……どれもおいしそう……、……全部頼みたいわ」

ドロテア「はーい、少々お待ちくださーい♪」

カスパル「ちょ、待てよ!?; 俺、わたしは!?; このテーブルにいろ、と!?;」

ドロテア「1人1卓付くシステムだけど、他の席にひとりでご奉仕したい?」

カスパル「ごめんなさい、一緒でお願いします、おねえさま。」

ドロテア「はい、よろしい♪」



クロード「ふーん……、まあ悪くないな」ギィ

ヒルダ「クロードくん、サングラス付けてカッコつけてるけど鼻の下伸びてるよ。」

クロード「違うから、これ鼻の下が痒かったけど掻いたら鼻をほじっているって勘違いされるから伸ばして痒みを誤魔化していただけだから」

リシテア「馬鹿ですかアンタは」

リンハルト「……ご注文は、お決まりですかー……?」フワァ

クロード「とりあえず、生ひとつ」

リンハルト「キミ、未成年でしょ?」

クロード「ハハッ、冗談だって冗談! ……会話の輪を広げるにはまずは冗談からってな!」

ヒルダ「(うわ、うざっ……)」

リンハルト「(なにこの人)」

リシテア「……とりあえず、この『らぶらぶぱるふぇ♪』と『萌え萌えきゅんきゅん///ぱんけぇき』をください」

リンハルト「あ、はい」



ベルナデッタ「ちょっ、な、なんですかこの注文量!? あたしひとりじゃさばき切れませんよ!!!;」

ドロテア「……だって、グリットちゃんが来ちゃったし……」

フェルディナント「……料理が得意なのは、ベルナデッタ。君しかいないしな……;」

マヌエラ「話は聞かせてもらったわッッ!!!」バーン!


 「「「Σなんでこんなところにマヌエラ先生が!?;」」」


マヌエラ「はい、お望みの先生よ」ポトッ

ベレス「…………。」

ベルナデッタ「せ、先生ぇぇぇええええええ!!!///;;(泣)」タッ!

エーデルガルト「Σ師ですってぇぇぇええええええええええ!!?///」ズシャァァァアアア!!!

ベルナデッタ「ぐはっ!;」

エーデルガルト「もう師ったらどこに行っていたの? エルちゃん心配して毎夜枕を濡らしてたんだゾ☆ もうっ!///」クネクネ

ベレス「…………。」スッ

ヒューベルト「えぇ。変なものを食した訳でも、頭頂部をぶつけた訳でもありません」

ドロテア「……うわぁ」ヒキー

エーデルガルト「ドロテア。今日の片付けの際、ふたりきりになれる時があるの。……たのしみ、ね?」

ドロテア「全然ソーリー」ドゲザァ

ベルナデッタ「ピングー語……」

リンハルト「追加で『らぶらぶぱるふぇ♪』と『萌え萌えきゅんき————あれ、先生?」

エーデルガルト「ヒューベルト。予備の服を取って来なさい、3秒で。」

ヒューベルト「エーデルガルト様の仰せのままに」ヒュッ スッ

エーデルガルト「さぁ、師……? その服、脱いでこっちに着替えましょうね……?」ジリ…

ベレス「……えっ」


 「「「せ、先生が……喋った……!?;」」」


ヒューベルト「それは喋るでしょう、人間なのですから。」


 「「「それもそうか」」」


エーデルガルト「師……? その麗しい声……私以外に聞かせないよう……もう一度躾けなくてはいけないようね……?」クィッ

フェルディナント「君の仕業だったのか」



ベレス「…………。」(メイド服)


 「「「おぉー!!!」」」


ベルナデッタ「でも、調理場なのにメイド服に着替える必要あるんですか?」

エーデルガルト「ありよ、おおありよ、素晴らしいわ師……ヒューベルト、一眼レフ」

ヒューベルト「はっ」スッ


 「「「おい、注文まだかよ」」」ガラッ

 「「「あ、はい」」」



エーデルガルト「はい、『萌え萌え☆おむらいす』」スッ

ディミトリ「(……なんかさっきより機嫌が良くなった気がする……)」


—ガシャァンッ!(勢いよく机に置いた音)


ディミトリ「(前言撤回、やはり良くはなかった)」ドロォ…

ドゥドゥー「で、殿下っ!; 顔に熱々玉子がっ!;」ガタッ

ディミトリ「大丈夫だ、ドゥドゥー。これくらいどうってことはない」フキフキ


—ぽんっ!(エーデルガルトがケチャップのふたを開けた音)


エーデルガルト「おいしくなるまほう、かけますね?(怒)」

ディミトリ「ああ(怒)」

ドゥドゥー「殿下……;」

ヒューベルト「ここコンビニの仕返し部分トレス」

エーデルガルト「もえもえどっきゅん、おいしくなれおいしくなれ(棒)」グルグル


—どろぉ・・・(見るも無残なオムライスだったもの)


ディミトリ「かけすぎだろ」

エーデルガルト「サービスよ」

ディミトリ「いや、いくらサービスでもケチャップ1本全部は多すぎだろ」

エーデルガルト「貴方に師が作ったものを食べさせてやるものですか」

ディミトリ「な、なに!? こ、これは先生が……!?」

ドゥドゥー「殿下?」

ディミトリ「ドゥドゥー……。————実は、もう部屋に遺書は置いてきてあるんだ」


 「殿下ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

 「止めるなドゥドゥー!!! 俺には……俺にはやらなくてはいけないことがあるッッッ!!!」

 「なっ!? くっ、師が作ったオムライス……食べさせてなるものかぁぁぁああ!!!」

 「……実は、ベルナデッタ作だと言ったら……いや、言える状況ではないですな……ふっ」



ドロテア「はーい♪ お待たせしまし


ドロテアeye's→乱れたカスパル、たんこぶと青あざまみれで倒れているシルヴァン


ドロテア「えぇ……」

イングリット「ちょっとシルヴァンが調子に乗ったから、ね。」ズズ…

フェリクス「流石に黙って見ていられる程度じゃなかったからな。」

ドロテア「カスパルくんどんなすてk————酷いことされたの?」

カスパル「今、素敵って言いかけたよな?」ムクッ

ドロテア「いや、薄い本が熱くなるようなことだったら第二の商売に持って来いだと」

カスパル「ドロテア、もう少し本音は包み隠すべきだと思う」

ドロテア「はい、ご注文の————」

シルヴァン「ひゃっほードロテアちゃーん☆ よっ、待ってましたー!」サッ

ドロテア「なにこのゾンビ?」

イングリット「カジュアルの世界ですから」

フェリクス「便利な言葉だよな」


—テーンテーンテーンテーン!(次々に机に乗っていく音)


イングリット「す、すごい……! 美味しそう……!///」キラキラ

ドロテア「あ、ちょっと待っててね……」ゴソゴソ

イングリット「?」

ドロテア「じゃーん☆ オムライスにはケチャップで美味しくなるおまじないしちゃいまーす☆」

イングリット「こ、これ以上、美味しくなる、と……!?」ゴクッ…

ドロテア「はーい、じゃあグリットちゃんにはー……似顔絵とハートにしようかしら」

ドロテア「おいしくな〜れ♪ おいしくな〜れ♪」クルクル

ドロテア「はい、完成ー!」

イングリット「お上手です、ドロテア……! ありがとうございます!」

シルヴァン「————よし、録画完了、と」ピッ

フェリクス「シルヴァンはいったい何をしているんだ」

イングリット「では、早速……」スッ


—ぱてぱて・・・(偏ったケチャップを均等に塗る音)


イングリット「いただきます」パクッ

ドロテア「(ん……んっんー……?;)」モヤモヤ

イングリット「お、美味しい……! とても美味しいです、流石ドロテアの魔法ですね……!」ニコニコ

ドロテア「そ、そう……。……よかった……、うん、よかったのよね……」

イングリット「?」

シルヴァン「じゃあ俺の分はカスパルちゃんに描いてもらおっかなー?」スッ

カスパル「お前あれだけされてまだ懲りてないの?」

シルヴァン「これくらいでへこたれちゃあモテモテ男には程遠いからねぇ」

ドロテア「……カスパルくん。これ、お仕事だから。……我慢してちゃんとやり遂げて、ね。」ボソッ

カスパル「……マジかよ……;」ポリポリ…



リンハルト「はい、お待たせしました。『らぶらぶぱるふぇ♪』と『萌え萌えきゅんきゅん///ぱんけぇき』です」コトッ

リシテア「おぉー……っ! 美味しそう、です……!///」キラキラ 

ヒルダ「キャー可愛いー♪ 写メ取ってエフスタあげていい? もう撮っちゃったけど」カシャー

クロード「お前はいったい何を言っているんだ」

ヒルダ「あ?」

クロード「なあ、さっき先生がどうとか聞こえたんだけど……来ているのか?」

リンハルト「……調理場で、ベルナデッタと一緒に作ってますよ。————メイド服で」

クロード「ほう……そうか……」

クロード「…………。」

クロード「わりぃ、ちょっと用事思い出したわ」ガタッ


—スタスタ・・・


ヒルダ「……馬鹿だなぁ、クロードくんは。」

リシテア「もろバレももろバレ、モロバレルレベルですよね。」

ヒルダ「えっ、今なんて?」

リンハルト「————この『萌え萌えきゅんきゅん///ぱんけぇき』にかけるメープルシロップは、ストップって言うまでかけますので」スッ

リシテア「あ、はい」

リンハルト「……はぁ、めんど……」ボソッ

ヒルダ「えっ、なんかやりながらやるの?」

リンハルト「……おいしくなぁれ、おいしくなぁれ……」トポトポ

ヒルダ「えっ、なにそれ、えっ?www かわいっ、なにそれぇ?www」クスクス

リンハルト「…………。」トポトポトポトポ

ヒルダ「あ、黙っちゃったよ。」

リシテア「当然でしょう。アレは仕事でしているだけなんですから。」

リンハルト「ところでキミはあとどれだけかけるつもりなの? もう2ポット目に突入しちゃうんだけど。」

ヒルダ「サービス良過ぎでしょ」

リシテア「そうですね……。あと10デシリットルくらいでしょうか?」

リンハルト「デシリットルて。普通に1リットルって言えば……いや、多過ぎでしょそれ。もうパンケーキじゃなくてメープルシロップ食べるようなもんでしょ。」



—ドドドド・・・


—スパァッン!!!


レア「どこです!? メイド服のお母様は!?」ゼェゼェ

ペトラ「……なんか、がに股のレア様が見えた、見える気がします……」

フェルディナント「しかし、これは現実なのだ……不動の現実だったのだ……」

ツィリル「れ、レア様!!; 履物を忘れております!!;」タッ!

レア「なんだそれは、いらねぇ」

ツィリル「えっ?」

ベレス「(なんだか騒がしいな……。)」ガラ…

レア「Σお゛か゛あ゛さ゛ま゛ッ゛ッ゛!!?///;」バッ!!!

ベレス「(うわ。」

レア「あぁ、お母様……! ……料理の、甘い香り……あぁ、これこそお母様……! 私の求めていた母性……!」スーハー

ツィリル「れ、レア様……?;」ヒキー

カトリーヌ「あーあ。おぎゃりスイッチ発動しちまったかー。こりゃもうダメだわ」

ツィリル「んなアホな」














END…












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