タクミ「……暇だなぁ…」ワシャ…

オボロ「凄いですね、タクミ様の為にお城貸切収録なんて……」

ヒナタ「……そういえば、ここ。例のからくりだらけなんでしたっけ…;」

タクミ「あぁ。ぶっちゃけ、ここの王座に来る途中に7回ぐらい引っ掛かった」


ユキムラ「タ、タクミ様~!!」ダダダダッ!!


ユキムラ「Σウワァァァァァァ……」ガコンッ!!


タクミ「……落ちたな;」

オボロ「入り口前に落とし穴は、定番ですよね。」

ユキムラ「た、タクミ様……ッ!; お、お客様です……ッ!」ゼェ…ゼェ…

タクミ「?。誰?」


―デケデン♪ デケデケデンデンデン……


「…………。」


ユキムラ「お入りください。」


「あ―――Σウワァァァァア!?;」ガタッ!!


「「「…………;。」」」



~~~



レオン「…………。」ムスッ…

タクミ「えっと……、なんか……。……悪い;」

レオン「……いや、許すよ。…これは、タクミ王子が作ったものじゃないし……;」

オロチ「ぷっ………ククッ……くはははッ!!! 傑作であったぞ!」ダンダンダンッ!!

レオン「Σそこ、哂うなッ!!///;」

オボロ「…………。」

ヒナタ「Σうわ、すげぇ顔ッ!!; 落ち着けオボロ、どおどお」

キサラギ「父上ーッ! この後の子供時代編まで待てなくて、来ちゃったー!」ドバーンッ!

タクミ「キサラギッ!! ……え、子供時代編……?;」

キサラギ「うん。…あのね、父上が子供の頃の玩具とか写真を見つけて回想して、僕はキヌと遊ぶんだよ!」

タクミ「うん。それ、アレだよね。バ●殿様の優●姫だよね。……だ、誰なの、その、キヌがやるお姫様は……;」

キサラギ「髪型で決めたって。」

タクミ「……まさか……、サクラ……?;」

キサラギ「うん。」

タクミ「…………。」



~~~



オロチ「と、まぁ。せっかく来たわけじゃし、ほれ。焼酎じゃ」スッ

タクミ「…悪いけど、僕。まだ未成年だし……」

ヒナタ「タ、タクミ様ッ!;」ヒソッ

タクミ「なんだよ…;」

ヒナタ「未成年が未成年と結婚して子供を産んで秘境に放り込んで育児放棄して育てた。……任●堂が、本気で消しにかかります。」ヒソッ

タクミ「う゛……ッ!;」グサッ

オロチ「じゃあ、甘酒はどうじゃ? お子様でも飲めるぞ?」スッ

タクミ「…じゃ、じゃあそれ……;」スッ

ユキムラ「…では、焼酎は私達で……」

オロチ「じゃな。」スッ

オロチ「おっと、てがすべったぞー(棒)」グィッ

タクミ「えっ」


―ズポッ!


タクミ「~~~~ッ;」グルグル…

オボロ「Σぎゃーーー!; タクミ様ーーー!!?」

ユキムラ「な、オロチさん!! いったい何を―――」

オロチ「ここに一通の葉書があるじゃろ?」スッ


『タクミを酔わせて壮絶な過去を暴露させてほしいです。』


「「「…………。」」」


レオン「Σなッ……!?; まさか、ここにもFE☆なんとかの侵食が…!?」バッ

レオン「でも、タクミ王子の壮絶な過去は知りたいね。」チョコン

オボロ「素直なのは良い事。…でも、こいつは…暗夜の王子……、もしかしたら、暗夜の奴らに拡散するかも……」ゴゴゴゴ…

レオン「悪いけど、そんな馬鹿なことするように育てられてはいないんでね。広めたりはしないさ。―――タクミ王子の耳元でボソッとたまに呟くぐらいしかしない。」フッ

ヒナタ「流石暗夜汚い。きたねぇ暗夜だ」

オロチ「ふっふっふ……。さぁ、どんな話でも笑ってやるから、話すがいい……」カランッ…

キサラギ「わー! 父上の過去話……、わくわくするなー!」キラキラ


タクミ「…………。」



~~~



タクミ「お母さ~~ん! おかおか、お母さ~~ん」ブワッ!!


「「「えっ……;」」」ヒキー


タクミ「うぅ……っ、おっ……」


「「「おっ?」」」


タクミ「OPPAI……、OPPAIが欲しいよぅ……」グスッ


「「「…………。」」」


タクミ「OPPAI竜……、OPPAI竜になっちゃうよぅ……」


「「「・・・・・・。」」」


オボロ「タクミ様……?;」

オロチ「こちらが求めているのは、壮絶な過去話なのだが……;」ウーン…

タクミ「ッ!。母上ッ!」ズサーー!

オロチ「Σなッ!?;」

ユキムラ「ほう…。…オロチさんがミコト様に見える、と……。それではまるで、オロチさんが老け―――Σ眼鏡だけはッ!!;」グシャァ!!

ヒナタ「…………。」スッ(胸に服を丸めて詰める)

タクミ「あぁっ! 母上ッ!」ダキッ

ヒナタ「Σうおッ!;」

オロチ「ふん。何が老けてるじゃ。ただの胸にしか……胸にしか目が行ってない変態王子じゃろ……;」パタパタ…

レオン「無様だね。」カシャーッ

オボロ「Σ今撮ったわねッ!!; タクミ様の……タクミ様の、母性本能を擽る神写真をッ!!」ガッ!

キサラギ「……父上……」

ユウギリ(スタッフ)『続きは後ほど―――ですわ。』カコンッ



・・・・・・・・・・



―わいわい…


タクミ「ん?」


―ガラッ


ヒナタ「あ、タクミ様」

タクミ「何をしてたんだ?」

オボロ「ほら、見てください。懐かしいですよね」スッ

タクミ「これは……。……玩具?」

ヒナタ「へへっ、この新聞紙……。昔、チャンバラゴッコしたやつですね! とっておいてくれていたんですね」

タクミ「………母上だな……; …まったく、もう……」

オボロ「…これは……。……まぁ……っ!///」キラキラ…

ヒナタ「なんだなん―――おぉっ!」

タクミ「……ただの写真じゃん; そこまで食いつかなくても…」ハァ…

タクミ「でも、懐かしいなぁ……。……あぁ、そうだ、確かこの時―――」ホワンホワン






オボロ「スマファで撮っておかなくちゃ。」カシャーッ

タクミ「回想手前で何やってんだよ。」




召使「タクミ様。そろそろお起きになりませんと…」

キサラギ(幼タクミ)「んー……、あと十分ー…」ゴロゴロ…

キヌ(幼サクラ)「じゃーんっ!!」ドバーン!

キサラギ「うわきたーッ!」ピョンッ

キヌ「何して遊びますかー?」ピョンピョン

キサラギ「あぁ、敬語は変わらないんだ…」

キヌ「うん。あ、はい。…多分、カムイさん(+ミコト)が来る前だったら、そんなに大人しくしてなかったかなって……。末っ子は皆から甘やかされ放題でワガママになるけど、上の失敗を多く見ている分要領が良くなるから怒られることは少ないんだって。誰かが言ってた」

キサラギ「へー……」

キヌ「そっちだって、卑屈じゃないじゃん?」

キサラギ「この頃は何不自由なく暮らせてるからね」

キヌ「そっかー。…あ、そうですかー」

キサラギ「今思ったけど、頭文字がどっちも『キ』でややこしいね」

キヌ「ねー」



キヌ「今日はなにして遊びます?」

キサラギ「キ……、サクラは何したい?」

キヌ「なんでも良いです」

キサラギ「じゃあ……」

キサラギ「障子で遊ぼうか!」

キヌ「障子……?」

キサラギ「うん。…こうやって……」スッ


―ブスッ!


キヌ「おもしろそうですね! えいっ」サッ


―バリッ!


キサラギ「うーわぁ……、グーで言ったかぁ……;」

キサラギ「ならこっちは――――!」スッ


―バンッ!


キヌ「張り手!? すごいですキ…タクミ兄様!」キャイキャイ

ユキムラ「ちょ、ちょっとタクミ様!!?; サクラ様!!?」ダダダ

キヌ「あ、ユキムラさん」

キサラギ「どうしたの?」

ユキムラ「どうしたもこうしたもありません!!; …あぁ……先日、張り替えていただいたばかりなのに……」ガクッ…

キヌ「…よくわからないのですが……元気だしてください……」ポン、ポン

ユキムラ「高級和紙を用いる一流の職人……あぁ……経費がぁ……」グスッ

キサラギ「あ、お茶の時間だ!」タッ

キヌ「わぁ……! 今日のお茶受け楽しみです!」タッ

ユキムラ「Σちょ、お待ちなさ――――ぐっ、腰が……; …ずっと屈んていたからですか………;」グググ…

ユキムラ「…まったく……あのお二方は……; …まだ幼いとはいえ、なにが楽しいのでしょう……」

ユキムラ「…………。」

ユキムラ「(ま、まぁ、もう張り替えることは決定事項ですし、た、多少は……)」スッ


―バリッ


ユキムラ「こ、これは……ッ!;」


 なんという爽快感だろう。梱包材を潰したときと似ている。なんだ、この愉しさは……!!

 精神的抑圧感・緊張感に効果覿面……!!


ユキムラ「あ、あんなに幼いお二方に、精神的抑圧感・緊張感を与えてしまっていたのですか……私は……ッ!!」ウゥ…

スメラギ「…ユキムラ、何をしている。」

ユキムラ「あっ」






タクミ「そうそう。あの時、ユキムラが怒られたんだよね。いや、今でも悪いことしたと思ってるけど……;」

オボロ「私の知らないタクミ様を知れて良かったです」ボタボタボタ…

タクミ「オボロ。救護室行っておいで」

オボロ「Σえっ、産婦人科ですか!!?///」

タクミ「いや、その鼻血止めに……と思ったけど、やっぱり変更。耳の検査と脳の検査受けに行きなよ」

ヒナタ「いや~…サクラ様も結構おてんばだったんですねー!」

タクミ「大体の引っ込み思案・控えめの女子って家族の前だと本性を現すよ。」

ヒナタ「それって『化け猫をかぶる』ってやつですか?」

タクミ「『化け』はいらないよ。あながち間違いでもないけど」



・・・・・・・・・・



ユウギリ『後半、始まりますわ』カコンッ

オロチ「さぁ、タクミ王子よ。壮絶な昔のことを思い出したじゃろ?」

タクミ「…………。」

ヒナタ「た、タクミ……。お母さんに話してみてください……怒りませんから……(精一杯の女声)」ポンポン

タクミ「母上の下着を三十着ほど盗んだことあります。」

レオン「ただのクズだね」

オボロ「タクミ様!! 盗むのなら…私の下着を!!」ダンッ!!

タクミ「ごめん、胸囲90以下に興味はないんだ。」

オボロ「離して!!; 私、今なら胸囲90以上に生まれ変わる気がするの!」

ユキムラ「落ち着いてください!; あと、ここカジュアルなので明日には生き返っていますよ!」

レオン「なにそれこわい」

ヒナタ「ま、まぁ、太れば胸も――――」

タクミ「12貫(45kg)以上に興味はないよ。」

キサラギ「父上、さすがにそれは尊敬出来ないよ……」

オロチ「夢見過ぎじゃ……;」

オボロ「……これが……タクミ様の…本音……。…つまり……、最初から私は恋愛対象に見られていなかった……と……ッ」ガクッ

タクミ「オボロのこと恋愛対象として見てるよ?」

オボロ「えっ?」

タクミ「えっ?」


「「「えっ?」」」



~~~



オロチ「で、で!? 他にはなにかドン引きのはないのかのお!?」ズィ

タクミ「城下町にある茶屋で食い逃げしたことあるよ」

オロチ「どうしよう。先ほどの衝撃が大きすぎて大したことないように感じる」

ヒナタ「あ、そうそう! お金足りなくて財布取りに帰るって言ってそのまま一回も行かずにそこの茶屋潰れたんですよねー!」

オボロ「…ヒナタ……? なんで貴方が知っているの…?」

ヒナタ「だって俺と一緒に――――……あ。」

オボロ「Σずるいッッ!!!」ダンッ

ヒナタ「え、そっち?;」

レオン「犯罪だね、立派な。」



タクミ「喧嘩した後、リョウマ兄さんの箪笥にヒノカ姉さんとサクラの下着を入れて、見つけた父上に兄さんを怒ってもらったことあるよ」

ヒナタ「結構陰湿ですね……;」

オロチ「さり気に姉と妹の下着も盗んでいるではないか」

オボロ「…まさか……、タクミ様がここまで悪戯思春期少年でしたとは……;」

レオン「『白夜第二王子は下着泥棒の常習犯だったなうwww』っと…」ツイート

オボロ「貴方!! タクミ様を公開処刑するつもりね!?」ガシッ

レオン「もう十分、公開処刑されていると思うよ。」

オロチ「…タクミ王子は……酔うとかなり素直になるのか…。面白いぞぉ!!」

レオン「もっと聞き出せそうだけどね。」フフッ

ユキムラ「Σやめてあげてくださいよぉ!!; 父への尊敬を失いかけている子もいるんですよ!?」

キサラギ「僕の知ってる父上じゃないよ……」

タクミ「ユキムラの愛用してる眼鏡を肥溜めに投げ入れて一発で入るか入んないかで遊んだことあるよ」

ユキムラ「もう少し聞き出してみましょうか。えぇ。絶対に許さねぇぞ長毛」

キサラギ「えぇー……;」










END…











 リクエストありがとうございました!!




 バカ殿様をイメージして書いたら、なんだか途中からおかしくなっていきました。


 OPPAI龍(ドラゴン)は中の人ネタ。